トラブルバスター2
豊中の塾マイルストーンズです.
前回の続き.
誰が書いた本か,タイトルすら覚えていません.もしかしたら,誰かに聞いた話かもしれません. こんなお話です.
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たいていの人は,『自分の予定通り,大きな問題もなく,順調に,物事がうまくいっている時』は,他人に優しい.明るく,親切だったり,気を使ってくれたり,他人を優先したり,助けの手を差し伸べようとしてくれる.
その人との付き合いが長くなると『自分の予定も計画も狂い,生活ペースを乱されるような大きなトラブルに巻き込まれ,追い込まれた状態』を見る機会があるかもしれない.
その人の本質が出るのは,そのタイミングですよ.
その時の『その人』をしっかりと見ておきなさい.
追い込まれた最悪の状況の中で『怒る』『泣く』『何もできずに,ただおろおろする』『自分を取り巻く環境や周囲に責任を押し付ける』『原因ではなく,悪者を探し始める』『誰かを責める』『知らん顔して逃げる』・・・こういう反応をする人の数のほうが,実は多い.
人は『自分の安定を脅かす危機』に出会うとそこに視点を固定してしまいやすいそうです. それは『自分に迫る危険を察知する』生存本能からきているとか.
『状況の悪い部分』に視点が固定されてしまい,『解決につながるプラスの面』を見つけられなくなる. そして,不安や恐怖,怒りや悲しみ,といった悪感情に巻き込まれて,動けなくなってしまう.そしていよいよ危険が迫れば当然『逃げる』 .(状況によっては逃げるのも大事ですね)
しかし
数は少ないけれど,『最悪の状況の中で,まだ少しマシ』な可能性を静かに探し始める人もいます.『少しマシ』な状況を『割とマシ』な状況に変え『これならまだなんとかなる』状況にして,『トラブル以前』に戻していく.
あわてず,騒がず,怒らず,泣かず,誰も責めず,自慢もアピールもせずに,冷静に『普通の表情』で,状況を『たてなおす』ための行動をとり続ける.黙って『大きくあいた穴』を埋め続ける.崩れたものをひとつひとつ,積みなおす.周囲にてきぱきと指示を出し,状況をもとにもどそうとする. 時には『鼻歌まじり』に.『薄笑い』を浮かべて,周囲の人に『冗談』を言って,少しでも笑わせようとしながら.
うまくいくかもしれないし,うまくいかないかもしれない.
もし,あなたが選べる立場なら,そういう人と行動を共にするべきですよ,というお話.
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サウイフモノニワタシハナリタイ,とまでは思いませんでしたが(ミナカラデクノボートヨバレていたような気はしますが)
20代のころ,なんとなく『あ,これでいこう』と思いました. 今,理想的なレベルに達しているかはわかりませんが,仕事を通じて『くずれかけた状況をたてなおす力』は昔に比べて自信がつきました. 自分の事だけでなく,生徒のことも.
『トラブルバスター』は,信頼されます.
誰かが困った時に,『一番初めに思い浮かぶ顔』になれば,たぶん,あなたの仕事はとぎれません.
私もこの教室のリーダーになってから,色々な人に私の顔を『思い出して』いただきました.
『留学したい』『停学になった』『宿題プリントにオカズの汁がついた』『不登校になりそう』『筋トレして腹筋を割りたい』『好きだった女の子に告る前に他の男に先をこされた』『マラソンを始めたいんだけど』『包丁の研ぎ方を教えて』『オー,卵焼きコゲた~』『一時停止違反でキップ切られた』『子供が寝てしまって起きないんですが』『肩こりが治らない』・・・
なぜか保護者様から『ポルトガル語で書かれたファックス』を渡され,何が書いてあるのか教えて,とリクエストされたこともあります.
えーっとあの,リクエストはできれば,私の専門である『学校の勉強』の範囲で,お願いします(泣).
トラブルを立て直す経験は,他人のお役にたつだけでなく,自分の能力を一気に高めることもありますよ,というお話を次回に.
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