マイルくんえかきうた
豊中の塾マイルストーンズです.
今から7年ほど前.
小5の男子が在籍していた.
彼を正ちゃん,と呼んでいたのは私が『オバケのQ太郎世代』だから.
マイルストーンズの正ちゃんはイイ奴で,授業も楽しく,仲良くやっていた.
親御さんが海外へ転勤するので,お別れになった.
ちょっと寂しかったのだが,数年後.,他の生徒から正ちゃんが日本に帰ってきて,更に豊中に戻ってきて,マイルストーンズに通っていた話になった,先生方にヨロシク伝えるように言われた,と聞いた.
ちょっとうれしかった.
さらに数年後.
また別の生徒が正ちゃんと友達で,自分がマイルストーンズという塾に通っている,という話をしたら『オレも行ってた』ということになり,大学生になった正ちゃんを教室に連れてきてくれた.
久々の再開だったが,正ちゃんは相変わらず同じノリで,相変わらずイイ奴だった.こういうのは嬉しい.
ひさしぶりついでに,7年前の正ちゃんの作品について上げたブログの再録を.
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マイルくんをご存知ですか?
月の初めか終わりに登場して,教室のスケジュールを案内する犬です.
ブログ開始当初,プロフィール欄は私のものでしたが,いつの間にか乗っ取られてしまいました.油断もスキもない犬だな.最近は,生徒のノートにまで出没.ある小学生が『えかきうた』を作成していました.強力なので,ご紹介します.
あ,ちなみにメロディーはないので,各自適当に作曲して下さい.
どうですか?強力でしょ?あ,ツッコミはあとでごいっしょに.
ここから歌詞の分析を始めます.
1『山が二つあったら』
えかきうたによくある『ありました』ではなく『あったら』.
そう言われると読み手は続きがものすごく気になる.『あったら,何?何?』となる.つかみから『引きのテクニック』.それにしてもイキナリ仮定法でスタートするとはなかなかのテクニシャン.
2『へーんな湖できました』
へーんな,と音引き(ー)にするあたりで,『うた』であることを強調.音楽的な躍動を感じさせる.どうやら,『変な湖ができる理由は,山が二つあるから』らしい.近所に山が二つある人は気をつけててください.とつぜん,変な湖ができるかもしれない.
この『へんな』という語が,次のステップで重要な働きをするので要注目.
3『黒まめ3つ
へんなやつ』
ここがすごい.作詞者がどこまで狙って作ったのかは不明.しかしここで詩作の基本テクニックである『押韻』(同じ音でそろえる)の,頭韻(へんな)と脚韻(つ)を使っている.漢詩のようであります.
そして,『黒まめ』という語のチョイスに,新年のおせち料理に対する淡い期待が感じられます.年末ですねえ.
それにしても『へんなやつ』って.
4『ついでに手もつけちゃおう』
・・・なんか楽しくなってきたようです.『つけちゃおう』というフレーズに,微妙なワクワク感を読み取るのは私だけではないでしょう.2と3で『へんな湖』『へんなやつ』と重ねて不審者情報的な展開で進んできたので,ちょっと安心.
そして,驚愕の最終フレーズ『5』に突入.
5『しっぽをかけば~このじっくーストーン』
音引きフレーズが『~』になっている.この揺れ.もう
すっかりゴキゲン.
忘年会帰りのお父さんみたい.そして,『このじっくーストーン』というシメの響きの脱力感が素晴らしい.お父さん泥酔.『じゅく』も言えてない(笑)
『もしもし,この塾の正式名称はマイルストーンズですよ』などと指摘するのはよそう.このゴキゲン感を大切にしたい.
・・・そして,ここまで付き合って読んでくださった皆様,お待たせしました.ツッコミたくてウズウズしてたでしょ?よくわかっておりますよ.
それでは,皆さんごいっしょに,せーの.
顔,なくなってるやん!
・・・手が消えているのは仕方ないよ.『ついで』につけたんだから.
黒まめ3つ,どこに消えた?
ヘンな湖に沈んだ?
キミが食べた?
・・・まさか
描き忘れ
じゃないだろうね(笑)
そう.この『えかきうた』は,
5から2にもどり,無限ループ.
描きはじめたら終わらない.
すごい作品.
気に入りました.
つーか,最近,
気がつくと,この歌詞を口にしてるんですけど.
『やまがふたつあったらー』『くろまめみっつ,へんなやつー』『このじっくーストーン』などと言いながら広告を作っている私.あと必要なものは何か?
曲の提供
をお待ちしております.
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