学力と英会話能力②


豊中の塾マイルストーンズです.


連休最終日に,もおそろそろエエか,と衣替えを実施.長袖の服を


圧縮パック


に入れてしまい,微妙にふるえ気味の教室長ウリュウです.皆様,お元気でしょうか.


前回の続きです.


前回のまとめは


英会話の前に『日本国内で』『日本語で』『性差や年齢差』『共通の話題』というハードルを軽く超える習慣をつける.英語以前に異なる属性の人との『会話』の訓練を始めたほうがいいと思います.

でした.


『身近』な世界から少し離れてみる,『非日常を楽しむ』センスが大事です.


では 具体的なトレーニングのお話を.


結論から書いてしまうと


知らない大人と話をするチャンスを親が奪わないこと です. 


年齢は10歳くらいからでいいと思います.


例えば 


お子さんと一緒に買い物に行ったら『お店の人にきいてきて』と言って、お子さんに『商品の場所』を尋ねさせてみます. 


ちょっとしたケガや軽いカゼなどで、病院に行き診療を受ける時、本人が話せる状態であれば、お医者さんに『どうされましたか』と尋ねられたら『どこが痛いか』『その状態はいつからなのか』『熱はあるか』『いつ測ったら何度だったか』といったことを自分で説明させてみましょう.重要なことを言い忘れていたら、最後に親が付け加えればOK.(最近は事前に問診票に記入することが多いので、チャンスは減っていますね)


髪を切る時に、『どこをどんな風にしてほしいか』を自分で説明させるのもアリです.


チャンスはあるのですが、意外と『親が子供の代わりに,先に全部言ってしまう』みたいですね.


自分の事は自分で話す、というのは自立の訓練にもなります.うまく話ができたら、『えらいなあ、もう立派なお兄さん・お姉さんだねえ』と評価してあげましょう.


応用編として、『家の電話に出る』『来客の応対』『回覧板を回す』『自営業のご家庭なら簡単な接客』・・・などがありますね.お子さんを信頼して、色々まかせてみるのもいいかもしれません.お母さんもラクしちゃいましょう.

ところで 

英語でも Don't talk to strangers.(知らない人と話しちゃダメ)という表現はあります.


知らない人と話すことには、リスクが伴います.特に子供は. リスク回避は重要ですが、極端になると、成長のチャンスを逃してしまいます.

リスク回避のための注意点です. 

① 親が安全を確認した上で相手を選び、そばから見守ること

② 親は途中で口を出さない、重要事項のモレはあとでフォロー. 

③ オープンスペースであるほうがより安全 

④ お店の人など、ある程度,安心できる人を対象にする 

⑤ はじめは『子供の話を熱心に聞いてくれそうな人』が望ましい  


10歳くらいからでいいですよ、と書いたのは、個人差もありますが『ある程度まとまった話ができる』『年齢や性別の差異を意識した上で、緊張感を伴うチャレンジになる』『ある程度、状況を読んで、忙しそうにしている店員さんの手が空きそうなタイミングを見計らう・他のお客の迷惑にならないように話す、などのタスクがこなせる』のがそのくらいの年齢かな、と思ったからです. 


10歳未満だと『うまく話がまとまらず、聞く側の時間をとりすぎる』『変なタイミングでいきなり話しはじめる』『他の客の迷惑になるリスクがある』可能性があります.もちろん個人差があります.お子さんの言語能力を見極めましょう.あわてる必要はありません.  


時々ですが、スーパーのレジなどで、5歳くらいの子供に支払いをさせている親御さんがおられます.何かお考えがあってのことなんでしょう.店がすいている時なんかはいいんですが、後に大勢並んでいる時に小さい子が小銭を落としてしまったり、うまくお金を渡せずにお母さんが慌てていたりすると、ちょっとハラハラしますね. 

子供のスキルの適切な見極めと、安全を含めた周囲の状況把握、お子さんの『身近な環境を超える、ちょっとした冒険』をキレイに進めるコツです.


今回は『身近な環境を少し超えるリハーサル』のお話でした.『身近な世界』からどこまで離れられるか. 次は勉強との関連性についてのお話です.(ネタバレしちゃったかな?) 

豊中市の塾 マイルストーンズ

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