傾向と対策
豊中の塾 マイルストーンズです.
前回のブログで『テストの傾向分析と対策』は基本的にお受けしません,と書きました.
ちなみに,お断りするのは『定期テストの予想問題を作って欲しい』『出題範囲の予想をして欲しい』『入試の出題予想をして欲しい』といったリクエストです.
理由については後日,当ブログで詳しくご説明します.
『対策』の定義
万全の対策,という表現があります.私にとっての『対策』は,例えば定期テストなら,『範囲にあるもの全て』です.高校入試なら『小1から中3までの学習内容全て』です.
この全てに『対した時に』『あらゆる策』を持っておくこと.
何に対しても,動じない.あらゆる状況に備え、あらゆる策を持っておくこと.
これが本来の『対策』だと思っています.
ただ,この『対策』についてこれる生徒は少ないです.
条件として
『勉強することに抵抗感がない』こと
『基礎学力が安定している』こと
『ある程度以上の時間とエネルギーを勉強に使える』こと
『自分なりに工夫して成績を上げた経験がある』こと
この条件の全て,あるいは一部を満たしている生徒に対しては,私は本来の『対策』を行います.
対策ではなくドーピング
勉強の内容を『必要最低限に絞り込み』『これだけやっておけばOK』というアドバイスが必要な生徒もいます.
『この学校のこの科目はこの穴埋め問題が必ず出るから,ここだけやっとけばいいよ』といった『学習量を絞り込んだピンポイントの』予想を大量に与えること
広範囲の学習内容から,『テストに出そう』なところだけをピンポイントでピックアップして演習させ,『テストに出なさそう』なところは勉強しても『ムダ』だから,しないでいい,といったアドバイスをすること
これを『対策』だとお考えの方は少なくないようです.
志望校として上位校をめざしている,とおっしゃる保護者様や生徒の中にも,『必要最低限のピンポイントな対策』を求める方が決して少なくありません.
しかし
当教室でこのような指導を行う生徒は『初心者』あるいは『自信が無い生徒』『偏差値60に満たない生徒』です.
『勉強することに抵抗感がある』
『基礎学力が安定していない』
『一定以下の時間とエネルギーしか勉強に使えない』
『自分の工夫で成績を上げた経験がない』
こういった生徒に対して『とりあえず1度,テストで結果を出す経験』をさせるために,いわば『ドーピング』のように『必要最小限』に絞り込んだ『ピンポイント』の学習アドバイスをすること『も』あります.
臨時で行う処置であり,続けることではないと考えます.
このような指導から始めた生徒が成長し,成功を重ねて自信をつけ,学習に対する『抵抗をなくし』『自信がつき』『勉強時間とエネルギーを維持する体力』がついてきたな,と私共が判断したら,少しずつ『手をはなし』『学習範囲を広げ』『高い成績を維持するのに必要な分,課題量を増やし』『必要な時間をかけなければ正解しない課題』を与えていきます.
これが『生徒を強くする・鍛える』本来の『テスト対策』であり,『学習指導』だと考えています.
学力の高い大人が『テストで点数を取るテクニックだけ』を子供に与え続けることは、生徒をスポイルすることになります.
私はそれを『学習指導』だとは考えていません. ちょっと固くなってしまったので,次回はもう少しソフトに同じテーマについて,あと 『過去問』についても書いてみます.
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