『暗記すること』をフォローしてみる②

豊中の塾 マイルストーンズです.

共通テストのお話から派生した『暗記のおはなし』,前回の続きです.

前回は暗記と思考に優劣はないですよ,というお話で終わりました.暗記よりも思考型がブーム(?)になった背景も色々ありそうですが.


『バランスのいい優等生タイプ』よりも

『バランスのいい優等生タイプ』より『クセの強い個性的な天才タイプ』を,一部の大人がお好みになる傾向もあるような気がします.

優等生タイプは常識的な型通りの発想『しか』できない/ 偏りがあってクセが強くても,1点集中で天才的なヒラメキのあるヤツこそが,停滞した現状をぶち破る!的な. 

うーん.ビジネスマン向けの少年マンガ(?)のような設定.前回書いた両極端ですね.

『天才』>『優等生』.『強烈な個性』>『バランス』・・・ 

リアルでは,まずお目にかかれません.ある種のファンタジーですね.

『マジメが取り柄のコツコツ型優等生による,常識で硬直した状況』を『破天荒な天才が逆転の発想でぶち壊す!』みたいなストーリーが大好きなおじさん,私,数名知っています.

逆に『優等生タイプが停滞した現状をブレイクスルー』して,『天才型が破滅的な大失敗を繰り返して,取り返しのつかない結果を生み出す』マンガがあってもいいと思うんですが.刺激がないから売れないか.マンガならいいですけど,一緒に働く相手を選べるのなら,私は『優等生タイプ』がいいです.『1000回に1回の爆発的なヒラメキより,1000回に1000回の安定』を支持します. 


『天才キャラ』をやりたがる子供たち

そういう『突き抜けた才能や能力を持つ,ヒラメキ天才型』といったキャラ立ち重視の,わかりやすいちびっこ向けファンタジーを大人までが好むようになると,子供も天才キャラを『やりたがる』ようになります.

基本,子供はキャラ立ちした極端なストーリーが好きです.その方が刺激的で,めんどうなコツコツ系の地味な作業からも逃げられますし. 『字を書くのを嫌がり(めんどくさい)アタマの中で処理して速く答を出したがる(その程度の問題,全部アタマの中でできる)』『計算練習が嫌いで応用題が好き』な小学生,いますよ.あ,ヘタすりゃ中高生にもいます.時々,引き算なんかでミスするところがカワイイです. 


でも途中式は書こう.高校の数学では通用しないからね.


暗記も大事ですよ,という話でした.



 『暗記』より『思考』 

『優等生』より『天才タイプ』 

『平均的に安定』より『突き抜けた個性』

 『受け身の授業』より『アクティブ・ラーニング』

 最近,前者の否定と後者への偏りがないかと,少し気になっています. どちらに偏っても問題は発生しそうです. アクティブ・ラーニングについても書いてみたくなりましたが,これはまたいつか.

共通テストから派生した『傾向と対策』の問題点は次回.

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