修正のためのセンサー 2


 豊中の塾マイルストーンズです. 


前回の続き.

私は上位校を目指す生徒には『ケアレスミスを苦笑してスルーしてはいけないよ』と徹底して指摘します. というお話です.


そういう指導を必要とする生徒が最近,増えています. 原因はおそらく 反復演習量の絶対的な不足です. 


修正のための『センサー』はどうすればできあがるのか.正しく処理された『異常のない状態』を徹底的にカラダに叩き込むことです.そうすれば『イヤでも気づき』ます.問題を解くプロセスの中で,おかしなものが混じると『すごく不快』になるんです.食事中に突然,口の中に砂が入った時のように,激しい『フィジカルな違和感』を覚えます.


『その文中の助詞,何かひっかかるな』『その時制の文中でその活用だけが浮いている』『なぜ不定冠詞がない?すごく気持ち悪い』『この計算の流れの中で,なぜあえて小数を使う?そのまま計算を続けたら破綻しない?』・・・というのが瞬時に『見える』生徒と『見えない』生徒の差は大きいです.


『その問題限定で対症療法的なテクニックを身につけて解決する』ことではないからです.文法的に破綻のない文章を『常態』として読み書きしている.正確な計算を常に実行し続ける.そして,アウトプットも常に『正しい』とされる『基本』のフォームを徹底する.


とりあえず,できていればいい』という意識ではなく,そこから更に『精度』や『速度』に磨きをかけて質を高めていく.そういう意識を持たずにただ『ぼんやり』と『義務的』に型の反復を最低限しか行わない人には決してたどり着けないエリアがあります.


最近話題の『天才』と呼ばれるボクサーは『基本』と呼ばれる動きのレベルが圧倒的に高いのだそうです.


勉強でも,料理でも,楽器の演奏でも,スポーツでも同じだと思います.


ただ『音』を出すだけなら,初心者にもすぐできます.そこから先,『音量』や『アタック』で表情をつけたり『微妙なタメやハネ』『微細なノイズ』『サステインやビブラートの細かいコントロール』などを含めて『音色』を作ることで演奏のレベルが変わるよね,という例えは楽器を演奏している人には伝わりやすいかもしれません.


 体育会系の人なら『素振り』『シャトルラン』『ウエイトトレーニング』などの1セット,1レップを意識的に『効かせて』行うか,義務的に『流す』かで蓄積される違い,と言いかえてもいいでしょう. 


効率追求を最優先し,反復演習を避ける』人が,そういう訓練を5年,10年と徹底して続けている人と『同じこと』をしようとしても不可能です. 


エラー』に対して瞬時に,敏感に反応するセンサーを身につけること. 


マイルストーンズが基礎の反復『も』重視する理由は以上です. 


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