修正のためのセンサー


 豊中の塾マイルストーンズです.


最近,話題になった世界レベルのボクサーの『修正』. この話題にインスパイアされて書き続けています.素早い修正に必要なセンサーのお話です.


当然ですが、テストでも宿題でも授業中の演習問題でも,自分の解答が『先生の手元』に渡った状態で『試合終了』です. 逆に言えば,提出するまでなら,いくらでも修正が可能です.ああそれなのに,何でそこ修正しないの(泣)というのが指導者のキモチ.


オトナたちはよく,子供にこういいます.

『しっかり(ちゃんと)見直しをしなさい』


この指示は正確ではありません. 

『提出前に,自分の書いた答にミスがないか,全問解きなおし,ミスを発見したらすぐに修正しなさい』

これが比較的,正確な指示です.回りくどくて長いですが,これくらい具体的に指示をしなければ、見直しを嫌がる子は自分の書いた解答をただ『ぼんやりとながめて』終了.


成績の良い生徒は基本的に 『ミスがほとんどない』 『わずかなミスにすぐ気付き,早い段階で修正する』 のですが,最近は成績の良い生徒も『修正が上手い生徒』と『修正が下手な生徒』に分かれます.


 5%程度のミスを頻発する生徒の中には,自分のミスに『反応するセンサー』が鈍い子がいます.修正をかける以前に,自分のミスを認識,発見するのが苦手なようです. 


『ケアレスミス』という言葉があります. 私はこの言葉の『使われ方』があまり好きではありません.『ケアレス』『ミス』という意味を,軽くとらえる生徒がいるからです.『たまたま』『うっかり』していただけで,自分は『本当はわかっていた』『ただ運が悪かっただけ』というように,苦笑いして自分のミスをスルーします.


そういう生徒のケアレスミスのクセは,ほとんど修正できません.


ミスや間違えは,大別すると2種類です.


『ある程度しかたがないかな,と思われる難しい,あるいは複雑な作業工程の中で発生するもの』と『低レベルな不注意(ケアレス)によるもの』です.


ハイレベルを目指す人間が,先に徹底して『つぶす』必要があるのはどちらでしょう. 

上位を目指す人間が,自分に対して簡単に認めてしまってはいけないのはどちらでしょう.


私は上位校を目指す生徒には『ケアレスミスは論外,徹底的につぶしなさい』と指導します.


あ,誰にでもするわけじゃないですよ.あくまで『上』を目指します,と私に宣言した生徒限定です.そこまで神経を使って勉強するのはつらい,楽しくできる範囲でやりたい,という上限7~80点の『基本的に楽しく勉強する枠』の生徒さんには『あ~,惜しい!やらかしてまいよった』かなんか言って笑ってます.そこのところははっきり区別しています.


 長くなったので,続きは次回. 

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