2020年大阪府立高校入試倍率
豊中の塾マイルストーンズです.
大阪府立高校入試の倍率についてです.
どう判断してもいい
教室長ウリュウ(以下ウ)でましたね.
副教室長スミノ(以下ス)ですね.今日は皆さん,落ち着いたと思うので記事にしましょう.
ウ:池田と桜塚と刀根山が揃ったね.
ス:1.26倍.これをどう判断するかですね.
ウ:どう判断してもいいんだけどね(笑).
ス:またどうしようもないコメントですねえ(笑).
ウ:例えば1.26倍をね,1.4倍超えた学校と比較して『それほど高くない』『まだマシやん』って判断してもいいし,『90人も不合格になるやん』『やばいやん』と判断してもいい.それは個人の仕上がり具合によるし,『強気になったほうがいい人』か『危機感を持ったほうがいい人』かによって違うしね.まあ,どっちみちそれが『ノイズ』になるなら気にしないほうがいいです.
ス『ノイズ』ね.これも後で説明があると思いますよ皆様.
倍率のおはなし
ウ:昔は1.2倍を超えると何があるかわからない,と言ってました.内申も相応,実力も備わった,総合的に『この生徒なら合格できるだろう』という子がポロっと落ちてくる倍率の基準が1.2倍超え.
ス:近年,教室付近の府立高校の1.2倍超えは普通ですからね.
ウ:1.2倍より下は少ないね,教室からの通学範囲に限ってですが.1.26倍も,他との相対的な比較なら『低めで安定』.絶対的に見れば,1.2倍って受験者約450人中,90人程度の不合格者が出るわけで,5人に1人は不合格です.『倍率が他より低い』から『通りやすい』とも限らない.
まあ,成績・実力共に『自分は足りてない』感覚がある受験生は,1.2倍超えたら『アウトの場合』に備えてココロの準備はしておいてもいいんじゃないでしょうか.
これを読んでいる人は,入試制度をある程度分かっている,という前提で話を進めますけど,内申と当日の得点の比率が3:7の高校が多くて,更にその倍率だと,当日の出来次第でいくらでも結果はひっくり返ります.
ス:ここ10年くらいですか?当日の出来次第,っていうある種ギャンブル色が強くなったのは.
ウ:普段,定期テストでコツコツ点数取ってた生徒が内申を武器にできなくなったね.入試制度については色々と思うところもあるので,その話は後日にするとして,他の高校の倍率を見てみますか.
ス:北野,千里あたりは…まあこれくらいですね.
ウ:うん.高すぎず低すぎず,こんなもんでしょう.
ス:極端なのは…豊中高校,箕面高校ですね.
ウ:豊中が1.68倍.高倍率ですね.2018年と2019年は1.4倍をちょっと超えるくらいだったんですけどね.箕面高校は1.05倍.急に下がった.普通科で約1.5倍の高倍率が過去2年ほど続いていました.
ス:高倍率が続いて避けられたんでしょうか.あと確か校長先生が変わったんですよね.
ウ:皆さんその手の情報収集に熱心ですから.グローバルの海外進学実績を見て,一時的にブームが来て,落ち着いたのかな,と.
ス:2017年に話題になったんですよね.確か.
ウ:メディア露出もあったね.本も出てたんじゃないかな?民間から校長が入ったら『偏差値50程度の公立校から,海外の有名大学に進学した生徒が続々と』みたいな.話題になったし,いいお仕事はされたんでしょう.箕面は2017年の実績と話題でブームがきて,その反動で落ち着いたのかもしれません.まあ,過去の実績がどれだけあっても,最終的に自分がやることやんないと,海外だろうが国内だろうが,行けません.ブームなら落ち着いてよかったんじゃないかな.
ス:そうですね.今年は1.05倍だから来年は反動で倍率が上がるもしれませんね.
ウ:何だか投資の話みたいになってきたな(笑).
ス:あとは豊中の高倍率ですね.これは?
ウ:あー,これもねえ,想像はつくんですが,話すと長くなるんでまた今度にしましょう.
ス:また今度,だそうです.お楽しみに.
ノイズのおはなし
ウ:今の段階は,もう皆さん出願は終わって,倍率がいくらでも受験校は変わらないでしょ.
ス:もう,そんな情報は気にしても仕方ないよ,ということですね.
ウ:気にしても倍率は変わらないし.普段から『効率の良い勉強をしたい』とか思ってるんなら余計そうですけど,『今年はどんな問題が出るか』とか『これは出ない』とか,『倍率が上がった下がった』みたいなことに自分のリソース(時間とエネルギー)を使うのが最も効率が悪い.ムダです.
ス:そんなことを考えたり話題にし続けること自体が『時間のムダ』ですよ,ということですね.チラシに書いてあった『情報に振り回されない』ということ.確かに最近,情報を集めることに力を入れすぎて,一番大切な『勉強』がしっかりできていない生徒は増えています.そんなことを気にする時間があるなら,問題を解いたほうが生産的ですよね.問題を解く以外の心配事が『ノイズ』の正体.
ウ:そう.そういうのを『ノイズ』って呼んでます.ノイズを上手に取り除いて,自分のコンディションを整えましょう,ということですね.
ス:『合格できたらいいな』って想像してふわああああん,ってハッピーになったり『不合格になったらどうしよう』って想像してずどおおおおん,って落ち込んだりしても,あなたが『問題を正確に処理する能力』が上がることはありませんよ,と.そういう『理想や不安』も『ノイズ』ですね.
ウ:そういうのを昔の人は『雑念』と呼びました(笑).『結果』が目の前にチラついて,『ココロがざわつく』という気持ちはよくわかるんだけど.いわゆる『勝負・試合』に慣れてる人は,そこで自分をうまくコントロールして,切り離しますね.
ス:結局,合格と不合格を決めるのは『問題をどれだけ正確に処理できるか』だけですからね.そっちに集中したほうが明らかに合理的です.
部活経験者ならわかるはず
ウ:スポーツ選手なら,試合の勝ち負けに意識を持っていかれるより,自分のイメージ通りの身体運動を安定して継続することにフォーカスしたほうがいい.そのほうが『勝ち』に近づける.『勝ち』を意識しすぎてパフォーマンスを落とす選手は,いくらでもいます.楽器の演奏してる人もそう.コンテストで『優勝できるか』『入賞できるか』に気を持っていかれちゃダメ.それより『運指』とか『強弱』とか『ブレス』とか『全体の流れ』の細かい調整に集中しましょう,と.
部活でそういう経験があるなら,そういう『メンタルトレーニング』を入試に応用する『だけ』です.できるんじゃないかな?
まあ,今はもう『最終調整』の段階です.今からあせっても急に『劇的にアタマよく』はならないから,しっかりご飯食べて,早寝早起きして.メンタルを整えましょう.
ス:熱,出したりしないようにね.
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