時間という謎

豊中の塾マイルストーンズです.

先月、教室に本が一冊届きました.


大阪大学の森田邦久先生から.

新刊をなんと『謹呈』していただきました.

数が限られているはずなのに,光栄です.


森田先生がまだ大学院生の頃、非常勤講師として生徒を担当してもらいました.初期のマイルストーンズを支えて下さった方々のひとり.もう15年以上前の話です.確かその頃,時間についてのお話をして下さった記憶があります.私が科学哲学,という学問のジャンルを知ったのもその頃.


普通はですね,偉くなったら元バイト先の塾なんぞ、さっさと忘れちゃうじゃないですか.

いやもう本当に義理堅い人で,メジャーな著作が出るたびに,教室宛に送ってくださいます.せめて新書は購入せねば,などとやっているうちに,すっかり森田先生の著作の『追っかけ』と化してしまいました私とスミノ先生.


当然,ウリュウの100,000倍くらい知的な方で、などと比較対象に自分をおくのも恐縮するほどの人なんですよ.当然ですけどね,阪大の先生なんだから.


同時に


ウリュウレベルのバカ話にもしっかり付き合って下さる余裕もあり.


個人的に忘れられないのは『子供の頃,夜中に4人の宇宙人が室内にやってきて,それぞれが布団の角を持ってぐるぐると・・・』という話.これを真剣な表情で語られたときはどうなることかと.


さらに,お仕事の関係で引っ越しをなさる時,電子レンジのなかったマイルストーンズに,学生時代から使っておられたレンジを寄付して下さいました.先生宅の愛猫2匹の写真をラミネート加工,ドア部分に接着した『オリジナル猫レンジ』は,北大阪地震で転落するまで愛用しました.


以前から生徒によく話していることですが

『頭の良い人は優しい人が多い』と思っています.


物事の細かいディテールの違いに敏感.だから

物事を雑に処理しない,『丁寧』なんですね.

人に対しても,いいかげんなことをしない.


例えば問題を解くときに『設問の読み落とし』や『読み間違い』がほとんどない.

これは問題作成者の意図を正確に把握する力が高い,ということです.

人間関係に置き換えれば『人の話をいい加減に聞かない』とも言えます.


問題作成者が『答えて欲しがっている答』を高確率で提供できる.

自分が正しい,と思うことだけではなく,問題作成者が求める答を書ける.


他者の意図に敏感に反応して,望むものを提供できる.

サービス業(実は塾ってサービス業なんですよ)に欠かせない素養です.


そして,時系列の記憶があやふやにならない.


ただ『勉強ができるだけ』『成績がいいだけ』の人とは違うんですよ.


生徒の皆さんにも,目指してほしい人物像です.


長い間,マイルストーンズを覚えていてくださって,本当に嬉しいです.

森田先生、ありがとうございます.

またお会いできる日があれば,アホな話にお付き合いください.



豊中市の塾 マイルストーンズ

大阪府豊中市の小・中・高校生対象 個別指導塾 ☎06-6857-2368